今日はいよいよ放流日です。12月15日の発眼卵(はつがんらん)受け入れ以来,80日間にわたる飼育活動が終わりました。うち,6年生の子どもたちが飼育に携わったのは50日でした。当番制とはいえ,水かえやえさやり,観察記録などと根気のいる活動でしたが,「サケをかわいがる気持ちはだれにも負けない」と,大切に育ててきました。最初のころは発眼卵が大量に死んだり,奇形が多く誕生したりと心配なことも多かったのですが,ここ半月ほどは稚魚(ちぎょ)が全く死ぬことなく順調に育ってきました。
今朝9時前の記録が最後の観察です。稚魚たちは群れているのではなく,えさを自ら求めているのでしょうか意外に分散している様子で,時に水面近くまで浮上していました。放流前の大事な訓練ができたことでしょう。稚魚の大きさは最大で7cm弱,平均でも5〜6cmといったところです。積算温度を順調に加算したこともあって,昨年よりも立派な稚魚になりました。そして住み慣れた鳴鹿小学校の水そうとはいよいよお別れです。全ての稚魚はポリバケツに移され,九頭竜川資料館へ運ばれました。それは北太平洋でしょうか,小さな稚魚たちはまだ見ぬ広い広い世界へいよいよ旅立ちです。
→「鳴鹿っ子ダイアリー」3月4日号 |
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