鳴鹿っ子ダイアリー  2007年3月
学校生活の中でのできごとや,学校の風景点描など,小さな話題まで日記形式で紹介します。
※3月は分量の関係で2ページに分割しています。 →3月16日以降はこちら 
3月1日(木)
 今年から坂井市で学校芸術鑑賞事業が行われることになり,昨日の本日の2日間にわたりハートピア春江で芸術鑑賞会が行われました。子どもたちが文化芸術に親しみ,関心をもつためのきっかけづくりとして,本物の文化芸術を鑑賞,体験する機会を提供するものです。坂井市内小学校の3年生と6年生が対象で,当校では今日の午前の部に3年生が,午後の部に6年生が鑑賞しました。
 「劇団うりんこ」による公演で,劇の演目は「星のまつり」です。くわしい内容の説明はここでは避けますが(お子さんにあらすじや感想を尋ねてみて下さい),時にユーモアあふれる演技に子どもたちはとても楽しそうでした。また,せりふや動作など舞台での表現は,「6年生を送る会」での劇にも役立ちそうです(特に今年の「6年生を送る会」は劇が多いですので・・・)。この芸術鑑賞が,鑑賞する力とともに表現する力を高めるきっかけにはってほしいものです。
3月2日(金)
 今日は朝から天気も良く,あたたかい日ざしの中,絶好の観察びよりになりました。3年生の理科の時間は,全員でビオトープの観察をおこないました。子どもたちからたくさんの発見報告がありました。上写真でもご覧いただけますが,「フキノトウ」,「西洋タンポポ」,「ツクシ」,「メダカ」,「ゲンゴロウ」など,春をいっぱい発見できました。鳴鹿小学校のビオトープは,教室からわずかな時間で行けることが何よりすばらしいと思いますね。子どもたちは,素手で簡単にメダカ,ゲンゴロウを捕まえることができます。「先生ほら・・・見て見て・・・」,「かわいい・・・」の連発でした。今年は雪もなく,池の水温もきっと例年より高いのかもしれませんね。メダカも池の中を活発に泳いでいる様子を観察できました。これからの観察がとても楽しみな鳴鹿っ子です。
3月4日(日)
 それは,もう一つの”卒業式”です。6年生の子どもたちがわが子のように大切に育ててきたサケの稚魚を,いよいよ放流する時が来ました。今朝,永平寺町の九頭竜川資料館で
「サケ旅立ちのつどい」が行われ,里親事業に参加した他の15小中学校とともに放流会に参加しました。
 当校からは6年生のほとんどとその兄弟,保護者のみなさんを中心に参加しました。九頭竜川資料館の職員より,サケ飼育の取り組みや里親校の活動紹介が行われました。参加校が増えたことで,昨年のような各校からの実践発表は行われませんでしたが,各校とも子どもたちや先生方が,さまざまな工夫を行いながら大切に育ててきた様子がうかがえました。
 そしていよいよ放流です。鳴鹿小学校の約290匹や各学校,資料館で飼育した稚魚を合わせると,その数約4100匹が放流されることになりました。資料館脇の永平寺川の河原に出て,一人ひとり紙コップを手に,「元気でね」「がんばれよ」と声をかけながら,いたわるように稚魚を川へ放しました。放流後,館長さんより「稚魚放流証」をいただきました。
 サケの旅立ちを祝福する”卒業式”。子どものようにかわいがってきた稚魚を放すのは少し寂しい気持ちもあったようです。これから先,稚魚たちは他の魚や鳥などに食べられることもあるでしょう。厳しい自然の現実の中で,確率は決して高くないのですが,できるだけ多くの稚魚たちが大きな成魚になって,再びこの永平寺川に戻ってくることを期待しています。そしてあと2週間足らずで6年生は卒業を迎えます。そしてサケが戻ってくる2011年秋頃は,6年生のみなさんも立派な高校生になっていることでしょう。
 →サケの飼育・観察のページ 観察記録 3月4日の写真
 →九頭竜川資料館(わくわくRiverCAN)ホームページ
3月5日(月)
 今年は春の訪れも非常に早く,昨日の最高気温は20度以上と四月下旬から五月上旬並みの暖かさでした。学校近くの県総合グリーンセンターでは,何と桜(早咲きのカワズザクラ)が早くも満開とのことです。しかし例年ならばもっと寒いはずで,6年生を送る会もいつもならばストーブが欠かせないほどです。季節の感覚が狂ってしまいそうですが,みなさんは「二十四節気」というものを知っていますか? 先月の学校集会で校長先生がお話しされた「節分」とも関係があります。
 「二十四節気」について今日の学校集会で校長先生からお話がありました。「立春」「立夏」・・・や「春分」「夏至」・・・などは前回のお話にありましたね。それでは「啓蟄」とは何でしょう。「啓蟄(けいちつ)」とは,土の中で冬眠していた虫たちがはい上がってくる頃で,今年は3月6日にあたります。でも先週のダイアリーにもあったように,ビオトープにはたくさんの虫たちが既に姿を見せ始めています。ところでその「二十四節気」以外にも,校長室や教材室の前には,算数をはじめとしたおもしろい問題が掲示されています。みなさん,もうチャレンジしましたか?
 学校集会では表彰も行われ,県書き初め競書大会の席上揮毫やFBC図画作文コンクール,版画などの表彰が目白押しでした。また校歌斉唱は,6年生による指揮や伴奏は今回で最後になりそうです。卒業式を意識して,元気な声で歌い上げました。一人ひとりがさまざまな分野でがんばってきた平成18年度も,残りわずかになってきました。今月の生活目標は「まとめをしっかりしよう」です。
3月6日(火)
 今日は,みんなが待ちに待った『6年生を送る会』が行われました
1〜5年の各学年が,お世話になった6年生に感謝の気持ちをこめて,素晴らしい出し物を発表してくれました。どの学年も,何日も前から発表練習に取り組み,本番では緊張しながらもとても楽しい出し物を見せてくれましたちなみに,1年生は『ハートのおくりもの(劇・メッセージ・合奏)』,2年生は『音読アンド歌に合わせて楽しく踊ろう(音読・おどり)』,3年生は『森の指輪(劇と歌)』,4年生は『つるのおんがえし(劇)』,5年生は『ザ・メモリー・オブ・ザ・ナルカ(劇)』の発表を行いました。そして,6年生からのお返しの出し物は,『鳴鹿まほろば物語〜サケ生い立ちの記(研究発表寸劇)』でした。こちらも,さすがは6年生というレベルのアカデミックな発表でした最後のセレモニーでは,『全校合唱』で心を一つにした後に,『各学年の代表者から6年生への感謝の言葉』並びに『6年生から担任の先生へのお礼の言葉』などがあり,とても感動的なフィナーレとなりました。今日は,本当にみんなよく頑張ったね〜本当に素晴らしい会でした最後になりましたが,『6年生を送る会』の企画・運営を担当した5年生のみなさんは短い期間ではありましたが,大変りっぱに責任をはたすことができたと思います。6年生はもう少しで鳴鹿小学校を卒業してしまいますが,5年生はきっと良い伝統を受け継いでいってくれることと思います5年生のすばらしい活躍にみなさんで拍手をおくりたいと思います
 →行事紹介「6年生を送る会」
3月7日(水)
 今日は久しぶりの雪景色です。啓蟄(けいちつ)が過ぎたこの時期に雪が積もること自体は珍しくないのですが,今冬はこれが”この冬一番の大雪”になりました。左上はおなじみの”定点観測”ですが,学校周辺で15cm以上の積雪です。今頃になってのまとまった雪に,子どもたちからは「スキー教室は雪不足でできなかったのに,もっと早く降ってほしかった」といったうらめしそうな声も聞こえてきそうです。2,3日前は初夏を思わせる陽気だったのに,完全に真冬に逆戻りです。いよいよ卒業式の練習が始まりますし,当校近隣の学校でも風邪やインフルエンザが流行っているようなので,体調管理にはくれぐれもご注意下さい。
 さて今日は,急きょ開催された「縦割りドッジボール大会」の最終戦です。この寒さにも負けず,どの子も機敏に動き回っていました。勝ち点制による総合結果は,D・Fグループの優勝でした(実際は2日目終了時点で確定していましたが・・・)。縦割りドッジボール大会はひとまず終了ですが,このような縦割りグループによるスポーツレクリエーションを,来年度も児童集会等で企画するのも一計かもしれません。
3月8日(木)
 今日は二つの話題をご紹介します。まず,3〜6年生が週1回(通常は火曜日)行ってきた英語活動が,今年度の最終日を迎えました。3,4年生は3限目に,音楽室で「戸枝先生ありがとう会」を開きました。一年間英語活動でお世話になった戸枝先生に感謝の気持ちを表す会です。ふだんは学年それぞれの英語活動ですが,今回は3・4年の2学年がいっしょに,"Ten Fat Sausages"の歌に合わせておどり,その後ABCカルタを3・4年生合同グループで行いました。戸枝先生が「P,P,パンダ」と言ったら,みんなでくり返して「P,P,パンダ」と言ってから札を取ります。歓声が上がって盛り上がりました。その後合奏,歌,踊りを発表して,最後に戸枝先生へ感謝の花束と手紙を渡しました。5,6年生からもそれぞれの時間にお礼の手紙等が渡されました。戸枝先生も感激していらっしゃった様子です。一年間本当にありがとうございました。
 そしてもう一つの話題ですが,昨日からの降雪で鳴鹿地区は一面の雪景色です。しかも1ヶ月前に降った時よりも雪量は多いです。さっそく,1年生がグラウンドで雪だるま作りや築山でのそり遊びに夢中になって遊んでいました。今年はスキー教室もなくなり,雪あそびはできないとあきらめていただけに,子どもたちは大はしゃぎでした。
3月9日(金)
 卒業式まで1週間になりました。今日から全校一斉の卒業式練習が始まりました。初日なので,前半はまず起立・礼・着席や拍手などの基本動作の練習から行われました。6年生にお手本になってもらいながら動作の基本を確認しましたが,高学年も低学年も飲み込みが早く,スムーズに練習が進みました。後半は歌・呼びかけの練習が行われました。今年は歌の曲目が変わり,それに伴って呼びかけ全体の流れも多少変わりました。新たに覚えなくてはいけないところもあって大変ですが,印象に残る別れの言葉にしようと,みんな真剣に練習に臨んでいました。
 6年生は今日,卒業記念樹の植樹を行いました。この記念樹は卒業記念品として頂くもので,6年生の学級委員さんを中心に準備を進めてきました。また樹種や植樹の場所,方法などについて,学校近くにあります福井県総合グリーンセンターの「緑の相談員」の方にご尽力を賜りました。今回植樹したのは,高さ4m程のハナミズキ(花水木)です。ハナミズキは北米原産の落葉高木で,大正時代に当時の東京市(尾崎行雄市長)がアメリカにソメイヨシノを贈った際の返礼として,アメリカから東京市に贈られたという故事があります。緑の相談員の方からそのお話をいただいたあと,さっそく植樹作業にかかりました。植樹した場所はビオトープ南側で,4日の「サケ旅立ちのつどい」の後に6年生の保護者のみなさんに集まって頂き,穴掘りなど植樹の準備を行ってきました。今日はそこへ新しい土や堆肥を入れていただき,緑の相談員の方のアドバイスをいただきながら,6年生全員で植樹を進めました。脇には6年生手書きの標柱も立てられ,立派な卒業記念樹となりました。卒業生となっても,通りがかるたびにこの木を眺めることができるので,よい思い出の印になることでしょう。また在校生もみなさんも,この木を大切に守り育てていきたいですね。大変立派な木を頂くことができ,本当にありがとうございました。
3月12日(月)
 卒業式の練習,二日目です。今日は,入退場や卒業証書授与,来賓あいさつ,呼びかけなどに加え,音楽の先生と一緒に卒業式の中で歌われる歌の練習もしました。「息を吸って吸って吸って……」「はい,止めて。」「スウーと少しずつ吐いて…吐き切って。」「そう,そんな感じで歌うんだよ。」 指導を受けた後の子どもたちの歌声,素晴らしい!みんな大きな口をはっきりあけて,しっかり声が出ていました。明日からの練習も頼みますよっ!
3月13日(火)
 1年生のみなさんが育てているチューリップが,もうこんなに大きくなりました。今年は例年に暖かい日が続いているので,チューリップも写真のように早くから芽が出ています。子どもたちには葉が何枚も重なっている様子がうれしいようで,きれいな花が咲くのを今か今かと待っています。「何色の花かな?」もう少しできれいな花がたくさん見られることでしょう。楽しみです。
3月14日(水)
 さて,卒業式まであと2日となりました。今日は1・2限目に卒業式の予行をおこないました。まず,全体的な式の流れを復習し,式歌練習をおこないました。予行前でもあり,子どもたちの気合いも十分で万全のしあがりとなりました。そして,いよいよ予行スタートです。卒業生のみなさんも,在校生のみなさんも本番さながらの態度でのぞむことができました。とてもすばらしい予行練習になりましたね。
 ところで卒業式当日,3月16日(金)の天気が心配されましたが,ここへ来て予報が変わってきたようで,今のところ曇り時々晴れとなっています。ただ,とにかく寒暖の差が激しく,風邪も相変わらず流行っているようなので,体調管理に十分注意し,万全な態勢で卒業式に臨みましょう。
3月15日(木)
 卒業式の一日前ですが…今日は,ちょっと変わった話題を
今朝,5年生の児童2名が,登校するなり「先生」と職員室に飛び込んできました。「すわっ,一大事か」と思ってよくよく話を聞くと,「円い氷を見つけました〜」とのこと…。「先生,写真を撮りましょう」と意気揚々で,職員室からカメラを持ち出し自ら撮影してくれました(氷を持っているのは,3年生)。う〜ん,これは確かに見事な円です上久米田地区からの集団登校の際に見つけ,それを割らないように大事に大事に学校まで持ってきてくれたようです…。その努力に敬意を表し,ダイヤリーに掲載決定今日は,鳴鹿っ子のこんなにたくましくて可愛らしい一面をご覧頂きました
 さて卒業式の前日なので,今日はその準備活動にあたりました。大活躍したのは4,5年生の子どもたち。5年生にとって頼るべき6年生はもういないのですが,自分たちから進んで働き,最高学年としての自覚が高まったようです。4年生ももうすぐ高学年の仲間入りとあって,こちらも一生懸命働いていました。
 そして6年生。最後の集団登校,最後の給食,最後の掃除,そして最後の授業・・・6年間ごく当たり前だった日常が,今日で最後になってしまいました。感無量のあまり目が潤む6年生の姿も・・・ そして今日,タイムカプセルを埋めました。小学校生活の思い出の品や,未来の自分に向けた手紙などが納められました・・・ 開封は8年後,彼らが成人式を迎える2015年の予定です。その頃はそれぞれどんな道を歩んでいることでしょう。明日はいよいよ”旅立ちの日”です。
→2ページ目へつづく(3月16日〜)